EPSM (フランス)
EPSM (公立の精神病院)は、子供から大人、高齢者に向けて精神科医療を提供する医療施設です。精神科医療の相談窓口として、更生施設として、治療・入院設備の整った病院として機能しています。そして、セント アベニュー市に位置する EPSMの本館では、40 ヵ所の相談窓口(精神科医療の提供と患者を社会復帰させることを目的としたデイ ホスピタル センター)を管理しています。
医師と看護士は、本館の各棟各所を頻繁に移動しながら、患者をケアしています。そのため、EPSM では、IT に多くの費用を投資して、医療専門のスタッフたちが、どこからでも必要な医療データにアクセスできるように、Citrix XenApp ベースの仮想アーキテクチャを導入していました。通常の端末を経由して、医師や看護士は、日々、患者データを含む 20 もの医療アプリケーションにアクセスします。
実は、端末からアプリケーションにアクセスする時、毎回パスワードを入力しなければならず、臨床医や医療スタッフの機敏な可動性が、このパスワード入力作業によって一時損なわれてしまうという、難点がありました。定期的に注意を払わなければならない患者が大部分という精神科医療の現場では、医師が、患者ケアに必要なデータを確認するために、パスワードを入力している間でさえ、患者の身に何も起こらないとは言えないのです。そこで、EPSM では、パスワードの入力をなくして、フランスの国家医療プロジェクトで使用されるスマートカードである CPS カード(認証用 X.509 証明書を格納する医療従事者カード)を使ったセキュリティ強化ソリューションの導入を決定しました。
EPSM では、CPS カードとの互換性と、キオスク モードやローミング セッション、アクセス権委譲など、特に病院業務に有効な多くの機能があることから、Evidian Authentication Manager & Evidian Enterprise SSO 製品の導入を決めました。また、Evidian Authentication Manager & Evidian Enterprise SSO を Evidian ID Synchronization (ディレクトリ同期製品)と統合して、エンドツーエンド セキュリティ ソリューション(ユーザーのアクセス権登録~キオスク PC 端末の認証強化)を実施することができました。